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ネギまSS第一話公開 [ネギま! SS]

 

 

 

昔々、ある所に悪い龍がいました。

 


突然現れたその龍は村々を襲ってたくさんの人を殺しました。

村の人たちはとても困ったので龍を倒せる魔法使いを探しました。

そんな時、ある魔法使いが現れました。

その魔法使いは名前をヴォルトと言って、とても黒い髪をしていました。

ヴォルトは村の人達の頼みを聞いて龍を倒しに行きました。

 

旅の果てにヴォルトは龍の巣にたどり着きました。

そこにいたのはとても大きな銀色の龍でした。

それでもヴォルトは恐れずに、


  「貴様が村の人達を困らせている龍か! 覚悟!!」


と言うとヴォルトは龍に向かって攻撃しました。

ですが、龍にはまったく利きません。

いきなり龍が火を噴きました。

その火に当たったヴォルトはケガをして動けなくなってしまいました。


  「こうなったら奥の手だ!」


そう言うとヴォルトは呪文を唱え始めました。

その間も龍は火を吹きましたがヴォルトは微動だにしません。

呪文を唱え終わるとヴォルトの体が黒く光りだしました。

すると突然龍がヴォルトに引き寄せられていきます。

龍は必死に絶えましたがどんどん引き寄せられて、とうとうヴォルトの体の中に吸い込まれてしまいました。

そうして龍はヴォルトによって倒されました。

その後、ヴォルトは村の人達といつまでも幸せに暮らしました。

 

 


       魔法先生ネギま!~龍の在る景色~

              第一話:ある昔の話

 

 

 

「……………フッ、未だこんな話が残ってるとはな」

時は2003年、場所はアメリカのしょぼい本屋の中
俺は呟くと共に『読んだ本は元の場所に戻しましょう』の注意書きに律儀に従い絵本を本棚に戻した
そんなとってつけの律儀さを無駄に発揮しつつ本屋を出ると表に停めてある漆黒のバイク―フェンリル―に乗り込んだ
ちなみに言っておくがバイクから無数の剣が出たりとかそんな豪勢な機能を付けてもらえるほど俺の立場は高くない
本来なら飛んでいけば速いのだが、あいにく俺に課せられた『呪い』がそれを許そう筈も無く、俺は大人しくバイクのキーを回すほか無いのであった
今日の仕事場は町のど真ん中、と言ってもそれに気付く人間は一人もいないだろうがな
そんな事を考えながら俺―ヴォルト・H・メイゲン―は漆い狼にまたがり走り出した

 

 

 

言い忘れたが、さっきの昔話には若干間違いがある
殆どあっていたが最後の一行のみがまったくのウソだ
そう………あの時、人間『ヴォルト・H・メイゲン』は死んだ
ここで長々と身の上話をする時間は無いし、する気も無いので、いずれ時間とやる気が絶妙なハーモニーを奏でた時にでも話してやらない事も無い
とりあえず今の俺の状況を表すのに最も具体的、かつ理想的な単語は一つしかない

       時間が無い

飲み物を買うためだけに立ち寄った本屋で予定外の時間を大幅に削ってしまった事を後悔している事は言うまでも無いだろう
まぁ、そもそも予定より一時間遅れで出発したのだから弁解の余地はないがな
そんな訳でバイクに認識阻害魔法が掛けられているのをいい事に俺は昨日見たハリウッド映画の主人公の如くハイウェイを疾走している
次々に迫り来る車の後姿をその直後には遥か後方に追いやる程のスピード、それは普通のバイクであれば既に限界を突破していた
しかしこのフェンリルをそこらのバイクや、F1カーや、ジェット機や、宇宙戦艦と一緒にしてもらっては困る
ウチの会社の総力を結集して作られたコレは速度・加速・コーナリング・ブレーキング・見た目・その他において地球上の総ての乗り物を超越している
……………と、言われたからそうなのだろう、多分
第一、目の前で針を振り切れんばかりに回転しているタコメーターに500kmの文字が燦然と輝いている時点でこれが普通の乗り物ではない事は明らかだ
時速500kmって事は秒速に直したら500÷60÷60=0.1388888…………で約140m/秒だ
そんなスピードで俺はこの国がノンヘルOKな事に心からの感謝の意を込め、自慢の黒髪をなびかせていた

 

 

 

この世に存在するであろう総ての道路交通法を完全に無視しまくったであろう走りのおかげで予定より三十分遅刻しただけで着いたのは奇跡という物に他ならない
やはり『扉』ぐらいは使えるようになった方がいいか


    ―――オイ、貴様  少しは補助魔法も覚えたらどうだ?―――


突然、俺の脳裏に金髪の少女の記憶が蘇る
これから会う予定があるからだろうか、昨日の夢にまで出てきやがったその少女はそれだけ言って俺の脳裏から姿を消した
その姿を追おうとも思ったのだが………まぁいい
どうせすぐに合えるんだからな
気持ちを切り替え、バイクから降りたのは小高い崖の上だった
周りは赤茶けた岩と『先客』で覆われている
そう、ここはつい30分前まで街のど真ん中だった場所
そして今は、俺のバトル・フィールドとその姿を変えている
『空間湾曲によるバトル・フィールドの形成』、という代物らしいが俺にはさっぱり解らない
とにかく、ここなら人目や被害を気にせず戦える事だけ解ってれば十分だ
どうやらウチの会社の新入社員にスゴイのがいる、って噂は本当らしい
視線を崖の下に移すと『先客』が俺の事を声を挙げて呼んでいる、殺意のこもった最早言葉とは取れないうめき声で
今回はコイツらと踊るのが俺の仕事だ
人の形とは遠くかけ離れた『先客』達が再び俺を呼んだ、どうやら俺待ちらしい
やれやれ、コレだから人気者は困るぜ
お呼びに応える前に俺は黒革のスケジュール帳を開き、今日の日付の欄に書かれている一行を目に焼き付けた

『ダンスパーティーの後、麻帆良学園』

 

 

 

~SSあとがき座談会~

ボ:皆さん ボッヒゃ~、ボヒゃまげです 
   本日ゲーマーズに行ったら男性店員までコスプレしてた今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか

ヴォ:ボッヒゃ~、ヴォルト・H・メイゲン様だ

ハイ、とうとう始まりましたよネギまSS第一話!!
  長かったですね~、ここまで来るのに

企画段階から言えばもう半年以上経ってんじゃねーか?
  ってゆーか、細かい設定とかまだ決まってないんだろ、大丈夫なのかよ

う………毎度ながらソコを突かれると痛いデス
  でも懐かしいですね~、SSあとがき座談会

数騎のトコに送ってた時以来だからな、一年以上経つのか

次回の予定は未定ですが恐らく次回も何の前触れも無く載せると思うのでよろしくお願いします

てか、今回もイキナリだったな

ボ&ヴォ:てなわけで、次回もお楽しみに~


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コメント 2

ネカマ

おい!全部読んじまったじゃねーか!!
俺の貴重な時間を返せ!!!!!!
by ネカマ (2006-08-13 19:02) 

ボヒゃまげ

イヤ、無理ですw
一応、ほめ言葉として受け取っておきますよw
by ボヒゃまげ (2006-08-15 00:08) 

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